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月給・基本給の違いを知ろう

目次

月給・基本給、一体どういうこと!?

月給・基本給、一体どういうこと!?

「そろそろ転職しようかなあ」と思い立ち、求人情報誌をぱらぱらめくり、ハローワークの求人票、はたまたネット上にある転職サイトにチェックを入れている。そんな方、結構いるのではないでしょうか。

今の仕事から転職したい! だけどどうせ転職するのなら、今の職場よりも良い条件で雇ってくれるところを見つけたい。こう思うのは当たり前です。

あなたにとって、「良い職場」の条件って何か考えたことはありますか? 多くの方にとって一番重要なのは、やはり給与ですよね。

転職活動にはさまざまなスキルや知識が必要ですが、給与が高いのか低いのかを適切に判断する知識は、ぜひチェックしておいて欲しい項目です。

給与の違いが分からないと、思い切って転職した後、最初の給料日に「あれっ? こんなに給料って少なかったっけ!?」なんて戸惑ってしまう、なんてことも・・・。

今回は、求人情報によくある「月給」「基本給」の違いについて説明します!

給与の基本的な考え方

給与の基本的な考え方

毎月決まった日に訪れる、楽しい楽しい給料日。ご自分の手元に届いた給与明細書の総額だけをチェックして、後は適当にデスクの引き出しの中へ・・・なんてこと、していませんか?

月給と基本給、または年俸制や月収などなど、給与のあれこれを考えるためには給与についての基礎知識が必要です。せっかく手元に給与明細書があるのですから、これを利用しない手はありません。

給与というのは、あなたが毎日職場で労働力を提供する対価として受け取る報酬です。給与の形態は色々ありますが、どんな形で給与を貰うにしても、基本給が中心にして構成されています。

一般的なサラリーマンの場合、給与の内容はいくつかの項目に分かれています。基本給、各種の手当、賞与、税金、保険、その他、といった形です。

手当やら何やらについては後で補足するとして、まずは基本給です。役職はどうか仕事をがんばっているかどうかといったことに関係なく、大体のサラリーマンには一律の基本給が設定されています。

具体的に、金額で見てみると分かりやすいです。求人情報に基本給15万円と記載されていた場合、基本給を基準に、残業手当が5万円上乗せされ、そこから税金や保険料を天引きされる。

これが給与の明細です。手当が付くかどうかは人によって、また職場の規定によって異なります。ある月は残業が多かったのでその分給与が良く、またある月は残業がなくて給与が少なめ、なんてこともあり得ます。

一方、基本給はずっと一定です。忙しい月も、暇な月も基本給が15万円なら毎月必ず15万円の給与を貰えます。

極端な話、昇給が行われて基本給そのものがアップする、といったことがない限り、新卒で入社したての新人と、勤続30年の大ベテランとで基本給は変わらないのです。

という訳で、「基本給」は給与の基礎的なものであり、実際に貰える金額ではない、ということを覚えておきましょう。

月給と基本給とマイナス分

月給と基本給とマイナス分

基本給については分かった! じゃあ月給って結局何なんだ? という疑問を解消してしまいましょう。

月給とは、「一ヶ月分の給与の総額」と考えて貰えば良いです。額面という言葉の方が馴染みがあるかもしれません。

基本給は、あくまで給与の基礎部分に過ぎません。実際に毎月いくら貰えるのか? は、月給を見れば分かります。

基本給プラス各種手当や賞与、マイナス税金と保険料その他。これが月給の実態です。

給与明細における総額の部分ですが、実際に手元に残るお金ではない、ということに注意が必要です。額面としての月給が25万円だったとしても、毎月25万円丸々振り込まれる訳ではありません。

マイナス分、つまり所得税、住民税、社会保険料、職場独自の各種経費といったものが差し引かれ、最終的に手元に残るお金が決定します。

特に、所得税は必ず徴収されます。源泉徴収票というのを見たことがありますよね。毎月給与から天引きされている所得税は、一度会社が預かり、あなたの代わりに申告をしてくれているものです。

住民税は個人で納税する手続きを行っていない限り、基本的には給料からの天引きです。

また、会社員の場合、健康保険は社会保険に加入しています。社会保険料は毎月天引きされているので分かりやすいでしょう。

職場によっていくらくらい月給からのマイナス分があるのかはまちまちです。求人情報を見て月給が良いと喜んで転職した結果、何かにつけて毎月たくさん給与から天引きされてしまう・・・なんてこともあります。

どうなってるの?各種手当てと賞与とその他

どうなってるの?各種手当てと賞与とその他

基本給に加算されるもので、毎月の月給を大きく左右する各種手当て、賞与、その他について補足します。

と言っても、多くの方にとって手当は説明が必要ない項目ですよね。残業をすれば残業手当て、休日出勤をすればその手当、結婚していたり子どもがいればその手当が付く訳です。役職の方は役職に応じた手当が毎月発生します。

住宅の補助や食事補助、交通費などなど、とにかく基本給に加えて貰える給与が手当です。会社によってどんな手当があるのか、いくら貰えるのかは全く違うので、転職する前にはしっかりとチェックしておく必要があります。

賞与はもっと単純です。最近は余り貰えませんが、いわゆるボーナスや金一封のことを指します。

その他とは、職場ごとに存在する独自の費用等のことです。共済金や自社株購入用の積立、制服の費用、職場に食堂があって利用料が天引きされる場合もあります。

給与の欄をしっかりチェック!

給与の欄をしっかりチェック!

「基本給」は給与の基礎部分、「月給」は毎月の給与の総額です。理解できていれば、求人情報の給与の欄をより細かくチェックできるようになります。

基本給が高い職場は一律で給与面での扱いが良い可能性が高い。逆に各種手当てが余り多くない場合もあり得る。

月給しか記載されていない場合は、実はみなし残業代や各種手当て込みでその金額であり、基本給がかなり低いかも? こんな判断も可能なのです。

細かい部分は実際に問い合わせをしてみなければ分かりませんが、基本給と月給について理解していれば、「思っていたより・・・」は防げるのです!